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磯崎 敏邦; 柴田 勝之; 篠川 英利; 宮園 昭八郎*
Int. J. Press. Vessels Piping, 43, p.399 - 411, 1990/00
被引用回数:8 パーセンタイル:75.96(Engineering, Multidisciplinary)漏洩が配管破断に先行して検知可能となるならば、原子炉運転員は十分な時間的余裕をもっとプラントを停止させることが出来る。その結果格納容器内のレストレントや防護板等、LOCAを起因事象とした後続事故の防止設備が撤去可となり、プラントの設計合理化に役立つ。このような原子炉安全工学上の技術をLBB(Leak Before Break:破断前漏洩)と言う。現在の技術では4kg/分の漏洩率は1時間以内に検知可能とされている。貫通疲労き裂つき配管に曲げ荷重のレベルを変えて計測した冷却漏洩率と、この検知可能な漏洩率とを比較することによってLBBの可能性を検討した。その結果(1)曲げ応力の増加とともに漏洩率は上昇する。(2)き裂長さの増加とともに漏洩率も上昇する。(3)4kg/minを生じる漏洩では不安定破壊は生じない。